はじめまして、奈良市・生駒市で10年間、家庭教師一筋!のしゅ~先生です。
楽しく!分かり易く!粘り強く!をモットーに指導しています。
勉強のやり方や、家庭教師ネタをブログ発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。
- 短編小説~珍事件~
- S極事件
- プリン噴射事件
- 宿題忘れました事件
- 問題解きマシーン事件
- 厨二病事件
- デュエマで泣かせちゃった事件
- 何が言いたいのか全く分からない事件
- 友達がうんこ漏らした事件
- 脱走マジ鬼ごっこ事件
短編小説~珍事件~
長い仕事生活。みなさんも育児や仕事をやっているとちょっとした珍事件は起こると思います。今回は10年間家庭教師をやってきた僕が遭遇した珍事件について短編小説風にまとめてみました。楽しんで下さい。
注意:小説風にするためマーカー、挿絵などの装飾はしていません。また記事は完全なフィクションではありませんが事実よりも少しだけ大げさに、面白く書いている所があります。プライバシーには配慮しています。
S極事件
問題集の答えを写すことは学生ではよくあること。時間の無駄なのにね。とある授業はじめ、宿題チェック。
「宿題、見せてみ。」
「はい、先生。」
「・・・」
「お前、答え写してないか?」
「写してません。」
「答え写すとこ、間違っとるで!」
問題は植物の絵が書かれていて、部位の名称を答える問題。
「(1)柱頭、(2)子房、(3)胚珠」
が答えだった。その子は(1)に
「S極」
と書いていた。言い逃れは出来ない。 別のページの磁石の問題の答えを書き写していたのだ。めちゃくちゃ怒った。
プリン噴射事件
とあるマンションの一室。今日はちょっとやんちゃな生徒の家庭教師。いつものように教えていると
「先生見てみてー(*^^*)」
生徒がプリンを食べながらなんか席を立つ。
「なんや?授業やるで。」
「これ見てや。」
「なんや?」
その子はおもむろに窓を空けて
「ブー!!!」
と口に含んだプリンを外に噴射した。
「え?」
何をしたかったのかよく分からなかったけど、プリンが人にかからなくて本当に良かった。
宿題忘れました事件
「先生、宿題やったんですけど学校に忘れました!」
「そうか。次見せてな。」
学校のワークから宿題を出したり、学校で宿題を解いている生徒もいるのでまあよくある話だ。だけど今回は大事件だ。
一週間後
「先生、宿題やったんですけど学校に忘れました!」
「そうか。次見せてな。」
二週間後
「先生、宿題やったんですけど学校に忘れました!」
「そうか。次見せてな。」
三週間後
「先生、宿題やったんですけど学校に忘れました!」
「・・・やってないやろ?」
「やってます!」
「ないやん。」
「やったんですけど学校に忘れました!」
「今度は学校に持っていくの禁止。家でやり。できてるかテストもやるからな。」
「分かりました。」
一週間後
「先生、宿題やったんですけど学校に忘れました!」
問題解きマシーン事件
「先生、息子の塾の宿題を解いて下さい。」
とある家庭教師初日、一言目にご家庭様から言われたセリフ。塾の宿題が難しくてついていけないらしい。塾で教えてもらえよ・・・
僕はなれない小学生の問題を一生懸命ひたすら解いていくマシーンと化した。一応コツみたいなものを教えようとする、が問題が多くてなかなか時間がない。後ろからタバコのニオイがする。親は僕の後ろでスマホでゲーム、そしてタバコをスパーっとやりながらずっと監視。
「先生、答え間違ってますよ!」
問題の答えが間違ってるたび、僕は親に怒られた。
「先生、答え間違ってるよ!」
と子供。あんたは言わんでいい。ほどなく僕はクビにされた。
1年後、いきなり親からメールが来た。
「先生、子供の受験に失敗して、インターナショナルスクールに通わせることになりました。入学式が全部英語なんですが、先生通訳でついてきてくれませんか?」
僕はメールをスッとゴミ箱に入れた。
厨二病事件
「お前、SAOとか、厨二病こじらせてるアニメ、好きだよなぁ。」
「僕なんかマシですよ先生。僕の友達なんかもっとひどいです。」
「へぇー。どんなん?」
「右腕に包帯巻いて、眼帯して学校行ってます。」
「・・・怪我、したんやろ?」
「してません。紫のカラコン入れてます。」
「・・・」
「うっかり背中から剣を抜く真似をしちゃうことがあります。」
「・・・キリトかよ。お前はカラコンとか入れてないしまだまだマシやな。」
「あ、でも友達と遊ぶ時はオッドアイのカラコン、入れてます。」
「・・・」
「サバゲーでもナイフ二刀流で突っ込んで行きます。」
「・・・そうか。生き生きしとるな。厨二病やな。」
「高2ですけどね。」
デュエマで泣かせちゃった事件
「先生デュエマ知らんの?やろうよ!」
授業が終わってから 小学生の生徒が言ってきた。生徒は俺にめちゃくちゃ弱いデッキを渡してきた。俺はルールを聞きながら、デュエルしてボッコボコにされた。
「先生よっわ~(*´∀`*)」
「来週、覚えとけよ」
帰ってすぐに俺はヤフオクで「青単速攻」という、安くて安定しているデッキを2000円位で落札。来週のリベンジデュエルに備えた。
結果は・・・。何回やっても俺のボロ勝ち。地味だけど短期間でクリーチャーが6,7体出てきて漫画の主人公が使っている、派手なクリーチャーを出す前に終わってしまうのだ。
「うわーん(。>﹏<。)!」
小学生はギャン泣きした。俺は超喜んでいた。大人げない。でも満足。
何が言いたいのか全く分からない事件
とある女子生徒。
「先生、うち告白されてん。」
「へぇー。良かったな。」
「でも、うちOKしてないねん。」
「そうなん?嫌いなん?」
「別に。嫌いじゃないけど。なんていうかそんな風に見てなかってん。」
「そうか。じゃあ男子は振られて可愛そうやなぁ。」
「振ってないよ。」
「は?」
「今度一緒に遊園地行くねん。」
「いや、付き合ってないんやろ?」
「うーん、そうやねん。うち、間違ってるんかなぁ?」
「知らんわ。」
「まだそういう関係じゃないし。友達やん。でもその男子、他の女子と前、買い物行ってん。どうなんやろ?」
「あんたも一緒やで。」
「なんか性格があかんねんなぁ。先生みたいな人と付き合いたかった。」
「なんでそうなる?じゃあ付き合うか?」
「嫌や。うち彼氏おるし。」
「彼氏じゃない言うてたやん。先生も嫁おるで。ごめんな。」
「先生、嫁おるん?絶対一生付き合えへんかと思った。」
お分かりいただけただろうか?書いていても全く何が言いたいのか分からない会話だった。
友達がうんこ漏らした事件
「今日、学校でなんかあったか?」
「特にないよ。」
「そうか。」
「あ、でもクラスのヤツが授業中『先生!うんこ漏らしていいですか?』って言って漏らして大爆笑やったわ。」
大事件である。でもちょっとうらやましいと思った。こういう事をネタにできる子は、これから全く苦労せず生きていける。自分も含め、普通の人は些細な事や周りの目を気にしすぎてしまうから。
欠点をネタにして、強く生きよう。別にうんこは漏らさなくていいけど。
脱走マジ鬼ごっこ事件
「こんにちはー!お邪魔します!」
いつものようにドアを開けると、生徒がいきなり飛び出してきた。
「?」
どうしたんだろうと思っていると
「先生、逃げました!」
「え?」
次の瞬間、僕は
「追いかけます!」
とダッシュしていた。
「なんで来るんよ!」
生徒が叫んでる。
「家庭教師やからや!」
と意味分からない発言をしながら10分間、マジ鬼ごっこ。捕まえた時は生徒は泣いていた。そんなに授業やりたくなかったんか・・・
ちなみにその子は高校から陸上部。身長も抜かされもう勝ち目は全くない。成長したな。勉強も逃げずに頑張れよ!
~終~
最後までご覧いただきありがとうございました!