「何やってるんですか、勉強してください」がブームに!
最近、指導している生徒さんの間でちょっとしたブームになっているセリフがあります。
「何やってるんですか、勉強してください」
実はこの言葉、ただの冗談やノリではなく、東大医学部卒・司法試験合格というスーパーエリート・河野玄斗さんの発言なんです。彼のYouTubeチャンネル「Stardy」で発したこのセリフは、視聴者へのユーモア混じりの勉強啓発メッセージとして登場しました。
2024年以降、この言葉はXなどでも拡散され、今ではネットミームとしても定着しています。実際、「何やってるんですか 勉強してくださいbot」というアカウントには10万人以上のフォロワーがいて、タイピングゲームや画像ネタとしても大人気です。
— 何やってるんですか 勉強してくださいbot (@benkyousitebot) September 22, 2024
僕のような家庭教師から見ると、「ふざけながらでもこういうセリフが流行るのは、案外いいことかもしれないな」と思っています。なぜなら、ふざけながらでも「勉強」という言葉に日常的に触れているからです。
「勉強は時給4万円」って本当?
こちらは特に流行ってないですが、同じく河野玄斗さんが発したもうひとつ印象的な言葉があります。
「勉強は時給4万円」
この言葉は彼の著書『シンプルな勉強法』(KADOKAWA)で紹介されたもの。
どういうことかというと、たとえば1000時間勉強した結果、将来の年収が100万円上がると仮定します。それが40年続けば、100万円×40年 ÷ 1000時間 = 時給4万円。そう考えると、勉強ってめちゃくちゃコスパがいい「自己投資」なんですよね。
もちろん、全員が同じように年収アップするわけではないし、「別にお金持ちになりたいわけじゃない」という生徒も最近は多いです(実際、僕もそっち寄り)。それでも、「努力した時間が後でちゃんと形になる」ということを、数字で可視化できるこの話は、「へぇー」と感心されることが多いです。
じゃあ、勉強って何のためにやるの?
先程の
「勉強は時給4万円」
は河野玄斗さんが考える、勉強の意味です。じゃあ僕が生徒さんに「なんで勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたら、こう答えます。
1. 学校の勉強=「仕事の練習」
ちょっと意外に思うかもしれませんが、学校の勉強って、実は仕事とそっくりです。
- 言われたことをきちんとやる
- 嫌なことでもやる
- 自分で工夫してみる
- 納期(提出期限)を守る
- 間違いを直す
- 自分の得意・不得意を把握する
- わからないことを調べたり人に聞いたりする
- 目標を立てて進捗を確認する
これ、全部社会人に必要なスキルですよね。中学・高校のうちにこの練習をしていると思うと、少し勉強の見え方が変わってきませんか?
2.一生だまされて高い金を払わされ続けないため
これは受験ドラマ、ドラゴン桜で有名なセリフですが、最近の僕のお気に入りです。
現代社会は、昔とは比べものにならないスピードで変化しています。疫病、天災、経済危機、戦争…。想像もしなかったことが次々と起こる時代です。かつての常識は通用しなくなり、「ただ言われたことをやるだけ」では通用しない社会になっています。
ここで必要になるのが「本質を見抜く力」。何が起きても流されず、仕組みや意図を見抜き、自分で考え、自分で選び取る力です。ドラゴン桜では、こんなふうに語られています。
国はお前らに、バカなままでいてほしいんだ。
ただ働いて、ただ税金を払い続ける馬車馬でいてほしいんだ。
何にも知らなければ、ずっとだまされ続ける。
だから、本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつけろ。
そのために、勉強するしかねぇんだ!
つまり、勉強とは「社会の仕組みを知り、自分の頭で考え、だまされずに生きるための武器」でもあります。
他にも
3. 自由を手に入れるため
勉強すると、進路や仕事の選択肢が増えます。選べるって、つまり「自由」なんです。嫌な仕事しか選べないのと、自分で選べるのとでは人生の質が違います。
4. 自分を成長させるため
知識や考える力がつくと、昨日の自分より賢くなっていく感覚があります。それって小さな「レベルアップ」で、ゲームみたいでけっこう楽しいんです。
5. ゲームやYouTube、TikTok以外の楽しみを見つけるため
最近の生徒さんの趣味はだいたいこれ。でも大人になってこれだけが趣味だとつまらない。教養があると、音楽、映画、旅行、自然、どんなことにも「深み」が出てきます。これは本当に人生を豊かにしてくれます。
・・・などが僕の考える勉強をやる意味です。
最後に:大人になっても勉強は続く
僕自身、家庭教師という仕事を通して日々学び続けています。生徒に教えるためには、僕自身も「学び続ける姿勢」がなければなりません。僕にとって勉強は、「生徒さんをサポートするための力」です。
みなさんも、今の勉強が将来どんなふうにつながるか、少しでも想像できたら、きっと前向きに取り組めると思います。僕もまだまだ勉強中。一緒に頑張っていきましょう!
最後までご覧いただき・・・
何やってるんですか、勉強してください(笑)